パイオニーア

期間限定や新発売の商品が好きじゃ無い。それは私が元来決まりきったルーチンにとても安心する性質を持っているからだ。

そもそも世に出たお馴染みの商品というのは長年愛されている実績を持っている。それに比べて新商品というのは美味しいかも予測不可能だ。客を有料βテスターとして扱う事が前提になっている。そしてテスターは″限定″″新″というパッケージに釣られてガン首揃え、結果そういう人種に売れるので企業もそういうワードを無闇やたらと使いたがる。

学生時代に学校行事で企業に協力してもらい新商品を発売する企画があったが、その時に通る提案は″美味しいもの″ではなく″経営理念の通った目新しいもの″ばかりだった。大きな会社ほどそういった力が働きやすい傾向にあるのではないだろうか。

このこだわりは私の経験から来ている。好きなお菓子の新発売商品を手に取っても元の味より美味しいなどという事はほぼない。予測不可能な物など私の日常にはいらない。

しかし新発売の商品を手に取る人間の気持ちは博打をする人間と同じなのだろう。手軽な値段、新しいもの、分の悪い賭け、この3つがワクワクを求める人間の手を伸ばす。少なくともマイナスな気持ちで買っていないので企業側と利害が一致している。これは単細胞極まりない私にしては珍しい事だが、新商品は嫌いでも新商品を好む人間は嫌いじゃない。

それに先程も言ったが彼らは企業にとって有料βテスターだ。二度と出るかも分からない商品を買う、だが人気だったらいずれまた出るだろう。私はその時に初めて手に取れば大衆に受ける味だという事が確定している。

また例え話だが、チェーン店にばかり入り浸っていれば地元の店も潰れてしまう。新しい店に行列を作る人種が居てくれなければリピーターも生まれず、私が美味しいかも分からないままその店も潰れてしまうかもしれないのだ。

あいつら?パチンカスみたいな存在だよね^^といった気取った発言は控えるべきだし、私はその存在に支えられている事も多々ある。開拓者とは、尊敬に値する人間だ。


例外:kabayaのさくさくぱんだというお菓子が好きで、期間限定商品も手に取るのだが今のところ全て美味しい!!検索に引っかかった沖縄限定紅芋味はコラであって欲しい所だが……。とにかくさくさくぱんだの派生商品だけは信頼している。